・異業種への転職リスク
憧れていた業界へタイミング良く転職できることになり心躍る気持でいましたが、実際に働き始めてみると想像とかけ離れている仕事内容、今までの実績がほとんど通用しない環境に嫌気がさし6ヶ月で退職することになりました。
このように異業種への転職にはリスクが伴うことを忘れてはいけません。
最初に異業種転職に伴うメリット、デメリットを一緒に見ていきましょう。
・異業種転職のメリット、デメリット
メリット
興味がある仕事ができる
今の仕事も決して嫌いでは無いけども以前から興味があり、一度はやってみたいと思っていた仕事ができることでしょう。
仕事の幅が広がる
経験してきた業種の経験に新たな業界の仕事ができることで、今まで以上に幅が広がるでしょう。
初心に戻れる
今までの業界での経験がリセットされるので入社当時の思いが蘇ることでしょう。
情熱を抱ける
関心のある業界で働ける喜びに溢れ、今まで以上に情熱を傾けて仕事に取り組めるでしょう。
デメリット
実績が無い
希望する業界での実績が無いのでライバルが経験者だと不利になるでしょう。
転職に時間がかかる
同じ業界での転職と比べると業界未経験での案件は少ないので、内定されるまでに時間がかかる傾向です。
家族に理解を得にくい
実績のある業界に見切りをつけて経験のない業界へ転職を希望することは、奥様や子供たちに理解を得られにくいので早い時期から打ち明けられた方が良いでしょう。
転勤や単身赴任があったり休みが減るなどのマイナス要素も隠さずに説得しておかないと揉め事の原因になります。
業界情報をインプット
経験の無い異業種なので事前に業界情報をリサーチしてインプットする必要があるでしょう。
面接で見当違いの返答をしかねないので注意が必要です。
それでは異業種への転職を成功させるには何に注意するべきなのかを考えてみましょう。
・異業種転職を加速させるコツ
働く自分を真剣にイメージする
若いころからの憧れやイメージだけで異業種への転職を進めてはいけません。
具体的な職種で作業内容を調べてイメージを膨らまし、良いも悪いも全てを想定することで後悔することが減るでしょう。
自分の経験がどの業務で活きるのか
業界が違っても今まで培ってきた職種での経験が転職先の企業で、どのように貢献できるのか具体的にアピールできなければなりません。
自分にプレッシャーが掛かりますが独自の管理手法を活かして、売上や業務改善などの数値目標を掲げるとインパクトを与えられるでしょう。
慎重過ぎずにチャレンジする
あれこれ考え安定を優先してしまう気持ちも分かりますが、異業種への転職を決断するには飛びこむ勇気が必要でしょう。
時間は刻々と過ぎていて何時までも若くはありません。
後悔しない信念があるのか
自問自答して本当に今の業界の実績を捨てて異業種へ転職しても後悔しないでしょうか。
職場環境は和やかで和気藹々の甘いイメージをしていないですか。
壁にぶち当たり今まで以上に辛いことがあっても乗り越えていける信念が無ければ成功できません。
どうしてこの業界なのか
長年培ってきたキャリアを投げ打って、どうしてこの業界を選んだのか説明できなければなりません。
安易に「若いころから憧れていた」とかではダメです。
ここであやふやな理由だと職場でトラブルを起こしての転職だと思われかねません。
真実味のある誰でも納得できる異業種への転職理由を考えましょう。
待遇よりも仕事内容
やりたい業界で理想の仕事をするのですから多少年収が下がっても、仕事内容を優先させた方が決まる可能性が高いでしょう。
そこで認められて実績を積めば自ずと待遇アップするものです。
人を惹きつける魅力
上司からも頼りにされて難しい案件を任せられたり、プロジェクトリーダーとして歳の差がある同僚をまとめて成功へ導いたなど一緒に働きたいと思われる人材でありたいものです。
人間性もアピールしていきましょう。
難航しても諦めない気持ち
書類選考や面接で数回落ちても決して諦めない気持ちです。
最初から楽観視し過ぎているとすぐに落ち込んで諦めてしまうでしょう。
「あなたは本当にその業界で働きたいのですか?」と問いたくなります。
落ち込んでいる暇があったらドンドン応募しましょう。
企業調査は手を抜かない
希望する業界の企業調査はホームページや口コミを検索しまくって見る程度だと思いますが足りません。
異業種転職で失敗する原因が、ここだと言っても過言ではないでしょう。
自分の理想と現実のギャップが許容範囲を超えてしまうと後悔して元の業界へ戻りたくなります。
転職エージェントからの情報はもちろん、実際企業を訪ねて雰囲気を感じて見たり電話をかけてみても良いでしょう。
とっておきの方法としては顧客の立場でその企業を利用してみることを勧めます。
自分がお客さんの立場でその企業を感謝できれば、そこで自分も働きたいと強く思うのではないでしょうか。
知り合いを探す
偶然希望する業種で学生のころの同級生や先輩、後輩が勤めていたり、会社の元同僚が先に転職している可能性もあります。
仕事終わりに思い出話をしながら社内情報を得られると転職活動が有利に働きます。
企業規模に拘らない
大手や外資系企業などに拘らずに、理想とする仕事内容であれば中小企業もエントリーしましょう。
ライバル数が圧倒的に違ってくるので採用率を高めるためにも最初は、未経験の業界で経験を積んで力が備わったらステップアップする考えを持っても良いと思います。
どの部署でも対応できる
異業種への転職であっても最初は希望する職種はあるでしょうが、どの部署でも溶け込める意思を前面に出しましょう。
職種毎の採用枠は決まっているので望んでいなくても、空いている部署で採用されることを優先に考えることで融通が利くことを印象付けます。
時間は掛かりますが年度末の配置転換で希望の部署に配属されるまで待つ覚悟です。
前業界での成功体験は控えめに
いくら凄いプロジェクトで成功を納めたと自慢しても異業種の業界であればピンとこないし「ここでは役に立たないよ」と思われてしまうでしょう。
違う業界でも理解しやすい職種に沿った実体験であれば共感してもらえます。
業界に有利な資格を取得
業種に関係ない資格はいくつ持っていても評価されません。
現在の職場で働きながら希望する業界で、利用価値のある資格を取得した方が採用される可能性は高まります。
業種によっては採用条件になる場合もあるし資格手当も支給されるので勉強しましょう。
漏れなくキャリアの棚卸をする
何度か転職を経験されたのであればその会社ごとで、同業種であっても部署移動や短期の応援などで経験した職種も思い出して、些細な事でも希望する企業の業種と関連付けるようにしましょう。
内定の糸口になる可能性もあります。
・異業種転職のまとめ
未経験の業界でも転職して活躍することはできます。
将来のビジョンを描かずに闇雲に応募しても不採用の連続でしょう。
どうして今の業界では無くて新たな業界なのかハッキリさせなければなりません。
「楽しそうだし収入も悪くないから」そんな安易な理由であれば止めた方がいいでしょう。
例えどこかに採用されたとしても後悔することになるのが目に見えて明らかです。
今までの経験を無駄にしないためにも注意されるポイントを考慮して、転職活動されれば希望する業界で活躍できる日も遠くないでしょう。
異業種転職で悩まれていて業界のプロからのアドバイスが欲しい方に、無料で利用できるサービスがあるので記事を書きました。ご覧ください。