建売住宅をお考えの場合には、本体工事費以外に追加工事費が必要になるので賢く選定して業者へ依頼することで損をしない方法を紹介します。
・これも追加工事なの?
今まで当たり前にサッシの網戸は付いているものだと思われていませんか?
建売住宅のメーカーによっては追加工事になってしまい別途費用が必要になることがあります。
1階のリビングやキッチンと2階部分の寝室や子供部屋など多くの窓があり、その数と同じだけ網戸は必要となるので結構な金額になるでしょう。
建売住宅を購入して後になり、あれもこれもと追加工事が出てきて戸惑わないためにもチェックポイントを一緒に見てみましょう。
・成功する追加工事の注意ポイント
建売住宅の購入前に追加工事で確認した方が得をするチェックポイントを紹介します。
追加工事を事前に確認する
自分たちの考えで当たり前に付いているだろうと思っていたものが建売住宅に含まれていないことが多々あります。
希望する建売住宅会社の担当営業に契約される前に、追加工事を確認されることを勧めます。
建売住宅の見学会で気持ちが高ぶってしまい忘れてしまいがちですが、パンフレットや図面などを見ながら具体的に費用明細の説明を受けます。
初めから予算に追加工事費も含めることで無駄な出費を防ぐことができるし、住宅ローンに最初から組み込むことができるでしょう。
追加工事を決める
旦那様は庭先にウッドデッキを造って週末に友達を呼んでバーベキューをしたいとか、奥様はビルトインされた食洗機が欲しいなど希望があることでしょう。
建売住宅の本体を先に契約してしまうと価格調整がしずらくなるので、事前にご家族の要望を聞き取ってどの追加工事を依頼するのか決めます。
本当に必要なのか考える
営業担当に勧められて浴室に暖房乾燥機をオプションで設置しても、家族が大人数なので浴室の狭いスペースでは入りきらず干すことができないで使えないとならないように必要性を考えましょう。
考えられる追加工事例
【建物に不随する設備など】
カーテンレール、フロアコーティング、網戸、シャッター、面格子、雨戸、ハンガーパイプ、カード式の施錠、テレビアンテナ、ディスポーザー、物干し金具、エアコン、洗濯パン、浴室暖房乾燥機、可動棚、飛散防止フィルム、照明器具、立上水栓、IHクッキングヒーター、ビルトイン食洗機、床補強、カメラ付きインターホン、埋め込みポスト,防犯フィルム、造り付け収納等
【庭周りの設備など】
フェンス、門扉、チェーンポール、砂利敷き、防犯センサーライト、バルコニー屋根、芝張り、散水栓、植栽全般、カーポート、土間コンクリート工事、ウッドデッキ、太陽光発電等
追加工事例をご覧になって忘れている項目がないか思い起こしてみましょう。
見積もりを比べる
建売住宅会社やハウスメーカーに標準仕様のオプションとしてお願いするのが簡単ですが、下請け業者に丸投げする形で経費を上乗せする場合が多いので相場より高い傾向になるでしょう。
評判の良いリフォーム業者にも複数個所同時に追加工事の見積もり依頼をすることで、見積もり項目の漏れがないか、単価が極端な金額になっていないかが分かり相場を掴めるので妥当な追加工事費を知ることができるでしょう。
保証内容を確認する
カーテンレールや防犯フィルムのような簡単にできる内容であればあまり気にされないでも宜しいでしょうが、カーポートの屋根であれば強風で剥がれてしまったり割れてしまうことも考えられますし、カメラ付きのインターホンが故障して来客の顔を確認できずに不便を感じることも考えられることでしょう。
そこでトラブル時の敏速なアフターサービスと無償で保証対応してもらえる期間が長い方が安心できます。
業者を決める
追加工事費が格安で保証内容が充実していてもリフォーム業者の経営状態が思わしくなく評判が悪いと信頼できません。
現場担当者も知識が乏しくて技術的な質問をしても答えられないようだと施工不良が発生する可能性があるので考え直した方が無難でしょう。
建売住宅会社の場合は早めに
追加工事の内容によっては建売住宅の建築途中に並行して行うことで工程がスムーズになったり資材発注がまとまることでコスト削減できる可能性があります。
ただし中には工程や値引き率の統制の問題で、必ず建売住宅の本体が完成しないと追加工事分は着手しない会社もあるので注意が必要です。
業者間の調整が必要
建物本体を施工している建売住宅会社以外に依頼した場合には、追加工事の内容によっては施工のタイミングを計ったり納まりの調整が必要になります。
施主が取り持つことで両業者の協力体制を促せば、商品が現場に届くタイミングが遅れてしまい現場が手待ち状態になってしまったり、検討不足で見栄えが悪い納まりになってしまうことを防ぐことができるでしょう。
・建売の追加工事まとめ
建売住宅のオプションで追加工事を依頼されると本体価格よりも高い費用になる場合が殆どです。
1ヵ所数万円から数十万単位の追加工事と数千万単位の建売住宅本体とでは、ボリュームがあまりにも違うので同じ値引き率で施工してもらうことは難しいでしょう。
ですから知恵を絞り追加工事で後悔しないためにやるべきチェックポイントがあるのです。
建売住宅会社やハウスメーカーだけに頼らずに食洗機ならキッチンリフォームの専門業者に、庭周りならエクステリア専門の業者に依頼して比べれば予算に見合う価格も見つかります。
手間がかかりますが損をしないためには大切なことなので頑張りましょう。