洗面所の床材選びで失敗しない3つのポイント!

洗面室 床仕上げ
リビングの床フローリングやユニットバスの床などは、足裏に触れた感触や材質などのこだわりがあるでしょうが、洗面所の床は設計士にお任せの場合が多いのではないでしょうか?
洗面所に適した床材の選び方や洗面所に関連するポイントを紹介します。

・洗面所に使われる床材の種類

クッションフロア

床材 種類

シート状で施工がしやすく安価なので普及しています。

塩化ビニールなので汚れずらく、掃除がしやすいのと防水性能が高いのが理由でしょう。

単色の場合には安っぽい印象を受けることもありますが、高級感がある柄や抗菌作用を持った製品も登場しています。

木目の柄なら廊下のフローリングと色合いを合せることも可能です。

フローリング

複層フローリング

複層フローリングは、リビングや各種部屋でもよく使われている合板に、表面仕上げが施されていて統一感が保てるので人気の床材です。

表面仕上げの塗料に汚れ防止やキズに強い加工がなされていますが、水分に弱くジョイント部分から染みこんでしまいます。

フローリングの場合は水の扱いには特に注意が必要です。

お手入れもワックスがけは忘れないようにした方が良いでしょう。

タイル

浴室などでも採用されているタイルを張ることで繋がりを持たせることができます。

タイル貼り

タイルの表面加工により掃除がしやすくなったり、ノンスリップ加工が施されていれば滑りずらいので安心感が得られます。

タイル目地は掃除しずらいこともありますが、大き目のサイズを選ぶことであまり気にならないでしょう。

素足だと冷たさを感じてしまうこともありますが改善されている製品も開発されています。

コルク

洗面所 コルク

脚触りが柔らかいコルクで造られた床材は歩き易さが注目されています。

壁紙(クロス)の選び方で参考になる記事です。

壁紙の選び方を失敗すると部屋のイメージが悪くなってしまったり、機能性が低下してしまい後悔することになります。キズに強く匂いを吸着したり湿気を調整する機能やデザイン性の高い壁紙もあるのでチェックポイントを確認して最適な壁紙(クロス)を選びましょう。

・洗面所の床の色

アンティークタイル柄

お部屋の配色のバランスは天井が明るく徐々に壁、床に下りるに従って暗くしていくのが良いので、濃い目のアンティークタイルの組み合わせをイメージした柄だと落ち着いた感じでバランスが取れるでしょう。

木目調の柄

耐水性の高いクッションフロアを使ってウッド調の柄にすればお洒落で温もりを感じてしまいます。他の部屋でも使えるので統一感が生まれます。

大理石調の柄

白い大理石が清潔で高級感を醸し出します。狭い空間でも明るい雰囲気になるでしょう。

髪の毛が落ちていても発見しやすく掃除がしやすいです。

ストーンパターン柄

アクセント色を洗面台の扉と合わせることでホテルのような豪華さが演出できます。

プレーン柄

クッションフロアで好みの色が選べるプレーン柄であれば、壁や天井の色合いとバランスを保ったりインパクトを与える色彩にもできます。

ラインがあれば奥行きも感じることができるでしょう。

タイルのテラコッタ柄

クッションフロアで素焼きのイメージのテラコッタ柄であればナチュラルカントリーの雰囲気を演出できるでしょう。

・洗面所の床材選びの注意ポイント

1、耐水性

洗面所は位置的に浴室の隣で脱衣室の役割を担うことも多く濡れた足で歩行することになります。

水拭きをするために洗面台でバケツに水を溜めものを、間違って零してしまうことも考えられるでしょう。

バケツ 水零す

防水性能が高ければ床下地へ水分が浸透して、下地材を湿らせることを防ぐことができるので安心です。

2、耐薬品性

耐薬品

鏡の前で化粧をしたり水回りを掃除するための洗剤などを扱う際に、床に飛び散ったり零れることが考えられるので床材の表面が反応して、変色などをしないような耐薬品性能は重要なポイントです。

3、統一感やアクセント

他の部屋とのバランスを保つために統一感を持たせて、廊下のフローリングを同じように張ったり、浴室が在来工法であれば同じ床タイルで繋がりを持たせると良いでしょう。

フローリング

逆に質感や色を変えて遊んでみるのはどうでしょう。

家族が使用する限られた空間なので大胆な色合いにしても面白いかもしれません。

4、消臭機能

悪臭の原因となるアンモニアも分解して消臭する機能があります。

トイレでも使われる製品なので洗濯室が兼用で洗濯物がうっかり放置してあったり、ペットのゲージが隅に配置されている場合などでも消臭機能で緩和されるでしょう。

5、抗菌仕様

菌が繁殖すると汚れや匂いの原因になるので抗菌効果で繁殖することを防ぎ衛生的な環境を維持します。

・洗面所の壁は?

洗面室が脱衣室と兼用にされているなら浴室からの湿気を含みやすいので、防カビの抗菌仕様のビニールクロス安価で普及されています。

洗面所 壁

柄も豊富でデザイン性が高いものも多く、調湿や消臭機能を備えた製品もあるので使いやすい仕上げ材です。

陶器質のタイルを貼れば重厚感も増して防水性能や薬品などにも強いですが、目地の汚れが掃除しずらくビニールクロスよりも高くなる傾向にあります。

陶器質 タイル

最近ではカビや汚れが付ずらくて掃除がしやすい、抗菌仕様になっているパネルボードが注目されていて大理石などデザイン性も高いので選択肢の一つと捉えられています。

パネルボード

性能を重視するのであれば汚れ防止や抗菌機能だけではなくて、防カビや消臭機能を含めた壁の仕上げを選ばれると良いでしょう。

・洗面台は?

家族がみんなが利用されるのでれば顔を洗ったり歯を磨いたりと、日常生活に習慣化されている行動を行う場所なので少しの使い勝手が気になると不満が募るものです。

性別や大人や子供、高齢者だと洗面台の高さや水栓で気になったり、ボウルの形状が合わずに周囲に水が飛び散ってしまったりすることが無いような選択をしましょう。

洗面台 高さ

洗面台は既製品を据え付ける場合が一般的ですが、家族が多く待ちで朝の時間を効率的に使いたいなら、ボウルを2ヵ所に設置して2人同時に利用することも可能です。

ボウル 2ヵ所

ドライヤーや化粧品などが、ごちゃつかないような収納キャビネットやお子さんやお年寄りでも手が届きやすい位置に照明のスイッチやコンセントがあると家族全員に配慮された洗面台と言えるでしょう。

収納キャビネット

・洗面所の理想的な位置とは?

脱衣室 洗面室

洗面所と脱衣室が兼用になっている自宅は多いのではないでしょうか。

小さなお子さんを2人同時に体を拭いてあげたりするには、スペース的に窮屈さを感じずにはいられない状態ではないですか。

思い切って1畳程度の広さを平面プランで調整して脱衣室と洗面室を独立させる方が良いでしょう。

洗面所 脱衣室

奥さんの使い勝手を優先にするのであれば料理や掃除、洗濯を流れるようにする必要があります。

リビングから洗面室、脱衣室、キッチン、ダイニングへと遮られずに移動して循環できる配置と開口部を計画することで家事の効率化に繋がるでしょう。

・洗面所の床材まとめ

家族にとって洗面所は毎日の洗顔や鏡に映る自分の顔色で健康状態を確かめたりする大切な場所です。

そんな洗面所の床材一つにしても材料の特徴を捉えて慎重に選ばなければ後悔することになるのです。

同じように壁の仕上げ材や洗面化粧台など含めてトータルでバランスのとれた洗面所にするために、お互いでチェックしながら家族で話し合われて洗面所を計画しましょう。

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