天窓のデメリットは対処法で解決!後悔しないための7つコツ

天窓 デメリット

天窓の特徴を理解することで克服できる方法を紹介します。

・天窓にしなければよかったと後悔

注文住宅で憧れていた天窓を吹き抜けに取り付けたのは良いのだけれども、夏場に台風が通過して雨漏れで天井材がびちょびちょに濡れてしまい最悪な状態。

天井 雨漏り

何度か施工業者に連絡して補修しても直らずに頭を抱えてしまう。

このようにデメリットの対処方法が明確になっていないとトラブルを招く可能性があるので一緒に考えていきましょう。

・失敗しない天窓のチェックポイント

天窓のデメリットで気になるポイントは何でしょうか?

雨漏れしないか

【対処法】

勾配屋根や陸屋根に設置する天窓は太陽光が直接当たることでパッキンやコーキングの劣化が進みやすく、施工的にも防水性能を維持していくことは技術を要します。

定期的なメンテナンスで部品を異常がないか点検することは当然のこと、天窓と屋根の立ち上がり接続箇所の雨仕舞を防水だけに頼らない納まりにすることで、万が一防水層が破断しても雨漏りしない天窓にすることができるでしょう。

天窓が設置された住宅の施工実績が豊富で保証が充実しているハウスメーカーや注文住宅会社に依頼されると安心です。

標準で天窓が採用されていないのなら注文住宅会社の下請け業者で天窓を設置することになるので、過去の雨漏り被害と対処方法を確認するべきでしょう。

あまりにも被害件数が多かったり対処方法もコーキング処理だけで済ませているようだと技術的に未熟かもしれないので注意が必要です。

暑くないか

一般的な窓と比べると太陽光が直接入り込んでくる感覚で暑く感じることもあるでしょう。

暑い 日差し

【対処法】

取り付け位置

屋根の東側や南側だと強い日差しが入りやすいので北側に設置すれば日差しは和らぐでしょう。

日差しを調整する

天窓の下部にブラインドやロールスクリーンなどを取り付けて日差しを調整されると良いでしょう。

日差し 調整

開閉式にする

固定式(FIXタイプ)ではなく開閉式にすることで天井付近に溜まった空気を追い出せるので暑さも緩和されるでしょう。

手動開閉や自動開閉式もあるのでお好みで選べます。

遮熱する

Low-Eの複層ガラスをはめ込み遮熱することで日射量を大幅にカットできるでしょう。

断熱効果もあり紫外線も減少できます。

雨音が気になる

屋根に雨が降り注ぐと天窓に直接雨の雫が落ちる音が耳障りに感じることがあるでしょう。

雨音

【対処法】

吹き抜けの天井などであれば距離があるのでさほど気にならないと思いますが、寝室などの比較的近距離に天窓を設置されるのであれば事前に天窓メーカーなどに確認されて、資料提供やサンプルで雨音のテストされた方がいいでしょう。

あまりにも気になるようであれば取り付け位置の調整が必要です。

掃除が大変そう

庭から簡単に洗ったり拭き掃除できる窓と違い天窓の場合には、屋根に上がらなければならず大変でしょう。

【対処法】

フラットな陸屋根であればご自分でも可能ですが、勾配のある屋根の場合には足元が悪く転落の危険があるので、専門業者に依頼された方が安全です。

掃除 困難

天井の高い吹き抜け部分なら天窓の内部側も手が届きにずらくなり、足場が必要になることがあるので同じように依頼された方がいいでしょう。

普通の窓と比べて寿命が短そう

屋根に取り付けることで太陽光の強い日差しと雨風をまともに繰り返し受ける環境なので劣化がしやすいでしょう。

【対処法】

古い天窓の寿命は20年が目安と言われていますが最新の天窓は改良されているので耐久性が向上しています。

メーカーにより性能に違いがあるので比べられると良いでしょう。

建物の構造や天窓のメーカーが部品の製造を中止していないかなどにもよりますが、定期的なメンテナンスを実施すれば寿命も向上します。

コストアップしそう

天窓の費用はサイズや取り付け方法にもよりますが手動であればおよそ15万円で自動で25万円くらい、施工費が10万円程度が目安でしょう。

【対処法】

サッシのサイズをコンパクトにして配置を効率化することで天窓の費用が捻出できるか建築士に相談します。

厳しい場合は屋根や外装材、設備機器のグレード調整でもコスト圧縮は可能なので振り分けることはできるでしょう。

開閉式にすることで自然換気が促されて涼しくなるのでエアコンの使用頻度を抑えて光熱費が削減されることも考慮できます。

急な雨が心配

開閉タイプの天窓だと締め忘れてしまうと急な通り雨で室内に吹き込んでしまい内装が濡れてしまう心配があります。

【対処法】

外出時には天窓を閉めることを忘れないことが重要ですが、うっかりミスしてしまうことがあるでしょう。

雨を感知することで自動で反応して閉じるタイプの天窓を導入できます。

コストが気になるのであれば手動で忘れないように気を付けるか固定タイプを選択しましょう。

住宅の窓を検討されている方に読まれている記事です。

住宅窓の種類とガラスとの組み合わせで採光や風通し、視認性、防犯性能に影響を及ぼします。両引き窓やオーニング窓、内倒し窓、片引き窓、fix窓、両開き窓などをバランスよく配置することで快適な居住空間が造れます。住宅窓の後悔しない選び方はこちら⇒

・天窓は採用すべきか?

デメリットを克服できるか考える

天窓のデメリットをご覧頂いてどう思われたでしょうか。

雨漏れの可能性があるならアウトと考えるのか、対処法があれば大丈夫だろうと納得されて天窓を設置するのか意見が分かれるところです。

デメリットがあっても天窓の魅力を感じているのなら、ご存知でしょうがメリットは何なのか見ていきましょう。

明るさが3倍になる

一般的な壁面に設置する窓と比べると明るさが3倍になります。

北側の暗い玄関が明るくなる

玄関や2階への階段が北側に配置される間取りは、薄暗くなりがちですが天空から太陽光を取り込めるので最適です。

星空を眺めながら就寝できる

寝室に天窓があれば室内のライトを消せば綺麗な夜空を眺めることができ、ベットに横たわりながらご夫婦で雰囲気のある会話を楽しむことができるでしょう。

セキュリティ上安心

防犯性能

1階周りの窓や2階ベランダの窓であれば鍵を閉め忘れた場合に、外部からの侵入される可能性は高いですが天窓であれば屋根に設置するので、窓の締め忘れでも点検用の階段やタラップが特別無ければ容易に侵入することは困難でしょう。

抜群の解放感

上空を見上げた時に澄み渡った青空や夜であれば綺麗な星空を家にいながら眺められる解放感が魅力です。

室内の壁を有効利用

室内の壁面にお洒落な家具やデイスプレイするために窓を最小限にしたい場合に、天窓を多用することで採光を効率よく確保できます。

室内壁 有効活用

通常であれば窓と窓との間の限られたスペースになりますが、家具を自由に配置することが可能になるでしょう。

デザイン性が高い

建物の外観を見た時に屋根の上に天窓があるだけで優雅な雰囲気を醸し出します。

デザイン性 高い

道行く人も「日当たりが良さそう」「天窓がカッコいい」と思わせることができるでしょう。

自然の日差しで目を覚ます

窓のカーテンを開けなくても天窓から朝日が自然に差し込んできて爽やかに目覚めることができるでしょう。

比較的日差しが強くない北側の屋根に天窓を設置されることを勧めます。

狭小住宅でも風通しが良い

敷地が狭くて建物が密集している地域だと隣接する住宅との距離が近くて風通しが悪いことがあります。

天窓を開閉すれば1階の玄関ホールやリビングで暖められた空気が上昇して、2階天井の天窓から抜けることで各部屋の窓との風の道ができて空気が流れやすくなるでしょう。

・まとめ

平屋建てや吹き抜けがある住宅に天窓を採用することがありますがメリット、デメリットをあまり理解しないままに設置されている方をお見受けします。

マイナスポイントも包み隠さず曝け出すことで対応策も明確になり後悔することも少なくなるでしょう。

マイホームに天窓をお考えの方のヒントに少しでもなれば幸いです。

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