家族の夢である新築一戸建てを購入する前に、確認すべきポイントがあることをご存知でしょうか。
どのような失敗があるのか後悔しないためにも一緒に見ていきましょう。
新築一戸建てを購入して失敗
家族で一戸建てのモデルハウスを見学して、気持が高鳴り冷静さを失なった状態で購入を決めてしまうことだけは待ってください。
後になり後悔する可能性が高いです。
遠距離の通勤に疲れてしまったり、予想できなかった近隣の環境の問題や建物の不具合などで頭を悩ませることになります。
新築一戸建ての購入は、一生のうちでもそう無い程の高価な買い物です。
後悔することが無いように事前チェックを怠らないようにしましょう。
家づくりで成功するチェックポイント
通勤時間はどうか
都心から近いと不動産は高い傾向にあるので、ゆとりがあるマイホームを求めると職場から遠距離になるものです。
最初の頃はマイホームを手に入れた満足感で我慢できますが、毎日長時間の通勤は疲れてきます。
家族と話し合い、日々の生活を具体的にイメージして後悔のない場所で一戸建てを購入しましょう。
収納は足りているか
部屋の広さに目を奪われてしまい、収納スペースを十分に確保できていないことがあります。
現在の住居のクローゼットや倉庫などに仕舞ってある物はどれくらいありますか?
いらない物を処分したとしても、生活していれば年々収納物は増える一方です。
住居の10%は収納として必要と言われています。
収納スペースに余裕がないと、引っ越して数か月で庭に大きな収納庫を設置することになりかねません。
土地はしっかりしているか
一戸建てで建物が完成している状態で購入する場合には、建築前の土地の状態が把握できません。
以前の状態が河川敷や沼地、畑などの軟弱な地盤の可能性が高いので注意が必要です。
地盤沈下などが発生したら大変なので、一戸建ての販売会社よりボーリングデーターなどを入手して、地盤の支持力に問題がないのか確認しましょう。
土地の購入をお考えの方に参考になる記事を書きました。ご覧ください。
地域の環境は良好か
家族がすごし易い生活環境を求めて引っ越して来たのに、夜になると近所に不良の溜まり場があり騒がしかったり、帰宅路も外灯が少なくて物騒な場合があります。
スーパーなどの商業施設は近いが病院などの医療施設が遠かったり、多少なりとも工場などの騒音や大気汚染が気になるような地域は考えものです。
事前に昼夜を問わず通って物件周辺をチェックしましょう。
毎月の支払額に無理はないか
最初の頃は頑張って住宅ローンを支払いしていても、頭金を殆ど入れずにオーバーローンにしていると、やがて家計を圧迫してしまい行き詰ります。
現在賃貸住宅に住まわれているなら、その家賃以下の支払金額になるようにすれば無理がありません。
できるならば自己資金は購入金額の20%は欲しい所です。
何十年も払い続けなければならない住宅ローンなので、家族で話し合い無理のない返済計画を立てましょう。
住宅ローンが心配な方に読まれている記事です。
太陽光の明るさなはどうか
建物周辺の住宅環境は大切ですが、入居当時は隣に空き地があり日当たりは良好だったのに、高層の共同住宅が建ってしまい日照時間が短くなり、洗濯物の乾きが悪くなったなんてことにならないためにも、駐車場や空き地などがあるなら市役所で建築計画がないか聞いてみましょう。
ただし後に計画されることもあるので、一戸建て住宅購入の一つの判断基準程度で考えておきましょう。
間取りは使いやすいか
平面図で間取りを確認したのに実際は、ベットやタンスなど上手く配置できない状態で並べて入らなかったり、イメージよりも空きスペースが窮屈になってしまうことがあります。
事前に平面詳細図を販売業者より入手して、図面上で搬入予定の家具を配置してみます。
気を付ける点は、平面図と同スケールで家具の寸法を配置する事と、平面的に収まっても立体的には梁型に接触してしまい収まらない場合もあるので考慮して下さい。
手間の掛かる作業ですが家族で楽しみながら、色んなパターンの配置を検討されて最良の方法を見つけてください。
床下に異常はないか
基礎や土台は建物の中で重要な部分ですので、床下を覗いてアンカーボルトの配置が適切なのか、基礎コンクリートにひび割れや砂利や鉄筋が露出していないかなどをチェックしましょう。
建売住宅の場合には床下点検口から確認することになりますが、不安な方は建築士などの専門家に相談されて下さい。
住宅の基礎工事で見るべきポイントを記事にしました。
住宅販売会社の条件は整っているか
大切なマイホームを託す住宅販売会社の評判は気になるところですが、建物の引き渡しを受けてからアフターメンテナンスで長い付き合いとなります。
宅地建物取引で必要な建設大臣免許、知事番号などを確認して古い番号の方が、長年この業界でやってきた証拠となります。
施工実績や現在建築中の物件があれば現場を見学して、オーナーさんの感想も聞ければ間違いありません。
知人の紹介などもあるとは思いますが、長い目で見て納得できる業者にマイホームづくりは依頼しましょう。
坪単価だけで決めない
建物の工法や屋根、外壁の種類、内装のグレードなで坪単価は様々です。
延床面積が大きいほどに割安になる傾向があるし、構造により耐久性や耐震性能も違ってくるので、坪単価だけで決めることには無理があります。
同じプラン、同グレードの見積もりを比較検討することで適正な金額を導くことができます。
大まかな流れとしては「注文住宅会社に見積り依頼する」→「見積もりやプランを比較する」→「一戸建ての施工会社を決定」によりご予算に合った最適なマイホームづくりが可能となります。
この「注文住宅会社に見積り依頼する」部分は見積り一括依頼サイトを利用することで大幅に手間を省くことができます。
ハウスメーカーに直接連絡することなく、複数の会社に見積り依頼できるので大変助かります。
隣地境界線は協議をしたか
外構工事の境界塀を施工する前に、隣地境界線を確認する必要がありますが、業者任せにすることはトラブルの元です。
施主として隣地地主と設計者、施工業者と境界ポイントを確認しましょう。
その際に塀の基礎を施工するための余幅が必要なので、隣人に借地の必要性や作業員が立ち入ることもお願いする必要があります。
二世帯住宅をお考えの方に参考になる記事があります。
・新築一戸建て失敗のまとめ
新築一戸建てで失敗したと後悔しない為にも、施主としてチェックするポイントは多岐にわたりますが後悔しないためにも実行してみましょう。
それが家族が笑顔で暮らせるマイホーム造りに繋がるのです。
「マイホームで成功するチェックポイント」
1、自宅から職場までが遠距離になると疲れてくるので家族と話し合い具体的にイメージしておく。
2、現在の住居のクローゼットや倉庫などに仕舞ってある物を把握する。
3、建築前の土地の状態が河川敷や沼地、畑などの軟弱な地盤だと注意が必要で、ボーリングデーターなどで支持力を確認する。
4、自宅の周囲が夜になると騒がしかったり、病院などが遠かったり、工場などの騒音があると総合的に判断する。
5、オーバーローンだと家計を圧迫するので、家賃以下の支払金額になるようにする。
6、隣が空き地で日当たりが良くても、共同住宅などが建って日照時間が短くなることもある。駐車場や空き地などがあるなら市役所で建築計画がないか確認する。
7、平面詳細図を入手して、図面上で搬入予定の家具を配置する。
8、床下の基礎や土台に異常がないか確認する(アンカーボルトの配置、基礎コンクリートにひび割れや砂利、鉄筋の露出がないかなど)
9、業者の宅地建物取引で必要な建設大臣免許、知事番号などを確認して古い番号の方がこの業界で長いことが分かる。現在建築中の物件があれば現場を確認してオーナーから意見を貰う。
10、延床面積が大きいほどに割安になるが、構造により耐久性などが違ってくるので、一概に坪単価だけでは決められない。同じプラン、同グレードの見積もりを比較検討することで適正な金額となる。
11、外構工事の境界塀を施工する前に、施主として隣地地主と設計者、施工業者と境界ポイントを確認して同時に、隣人に対して借地の必要性や作業員が立ち入ることもお願いする。