洗面台を2階に設置する際に確認すべき注意項目を紹介します。
・わざわざ2階にも洗面台は必要なの?
間取りプランの打ち合わせで奥様は家事がしやすいので2階にセカンド洗面台が欲しいと仰り、旦那様は一つの家に洗面台は1台で十分、その分を他の部屋にお金をかけた方がいいと平行線です。
では本当に2階にも洗面台は必要なのか一緒に考えてみましょう。
・2階に洗面台を設ける確認ポイント事項
洗面台で何をしたいのか
最近は2階に洗面台が設置されているご家庭をよく目にするようになりました。
2階に子供部屋があるのであれば、お子様方は2階で洗顔できるので1階のご家族と重なることが無くなり便利でしょう。
ただそれ以外にも洗面台をどうしても2階に設けたい理由でもっと有効利用できれば、2階のスペースが狭くなったりコストが余計にかかったとしても後悔することは無くなるでしょう。
トイレ後の手洗い
2階にトイレがあれば用を足した後に、洗面台で手を洗うことができますがトイレ内の後方や側面に手洗いを設置することも可能なので理由としては弱いと思います。
次に利用されるご家族が待機しているのであれば、トイレを早く引き渡せる利便性は確かにあるでしょう。
2階の掃除
床のお掃除をする際に洗面台があればバケツの水換えが簡単にでき、奥様の手間が省けるので利便性は高いと思います。
年末の大掃除で普段目の届かない窓の汚れを家族で水拭きされる際にも重宝するでしょう。
電化製品に水を補充
2階の部屋にある加湿器に水を補充するための給水や逆に除湿器を設置しているなら、タンクに溜まった水を排水する際に便利でしょう。
家事室が2階にある間取りでアイロン掛けする際に、スチームで水を入れなければならない時に役に立つでしょう。
ご家庭での電化製品がどれくら利用されるか頻度にもよります。
子供の手洗い
お子様が習字を習っていたり、夏休みの宿題で絵を描いたりすると道具や手を洗うことがあります。
小さなお子様の場合、1階まで下りる時に汚れ水を零してしまったり壁に手をついてしまう可能性もあるでしょう。
2階に子供部屋がある間取りで、このように利用頻度が高いのであれば廊下や階段が汚れることも少なくなります。
ベランダの掃除
確かにベランダの掃除の際にバケツの水汲みに使えますが、最初から散水栓を設置すれば事は足りるのでわざわざ洗面台を設置する理由としては弱いと思います。
子供の洗顔や身支度
お子様が成長して中高生や大学生、成人するに従い鏡の前で身支度する時間が長くなるものです。
登校や出勤時間帯にゆっくり娘さんに化粧をされてしまい、ご主人様が遅刻したら大変でしょう。
2階にセカンド洗面があることで混雑を避けられるし、午前中に急な来客があるときに顔を洗わない状態でお子様と鉢合わせして気まずく挨拶するような事態を避けられます。
介護に利用する
間取り上2階で家族を介護しなければならないのであれば、2階に洗面台があれば介助で洗浄が必要な時に身近にあると介助者の負担が軽減されるでしょう。
ランドリールームをお考えであれば参考なる記事があります。
2階のどこに設置したいのか
洗面台を設置するにはスペースが必要となり部屋の面積を削ることになるので、間取りプランのバランス調整が必要となります。
廊 下
廊下に洗面台を設置することで2階に部屋のある、ご夫婦やお子様たちが利用することが可能となります。
2階にトイレがあるのであれば手洗いとして近い方が望ましいでしょう。
趣味室
2階にご夫婦の趣味の部屋があるのであれば絵画や陶芸、書道などの道具の洗浄や手を洗う際に洗面台が活躍します。
観賞魚やペットを飼っているなら水替えや世話で手が汚れても、周囲を気にしないですぐに洗えるでしょう。
寝 室
奥様がお化粧をしたりお肌のお手入れで水を利用される際に便利でしょう。
客 間
客間が2階にあるのであれば親戚や知人が2階に泊まられた際に、家族に気兼ねなく洗面や手洗いができるので助かることでしょう。
2階の給排水管のルートはどうか
2階に洗面台を設置するには水を供給するための給水管と洗い水を流すための配水管が必要で、お湯も利用されるのであれば給湯管も追加しなけらばなりません。
2階にトイレや浴室があるのであれば水回りの近くに配置した方が配管距離も短くなり効率的ですが、間取りプランでバランスを見ながら検討されると良いでしょう。
万が一漏水などのトラブルを考慮するのでれば1階の浴室などの水回り直上付近に洗面台を配置することで、多少の水漏れなら被害を最小限に抑えられます。
水圧はどうか
1階で同時に水を利用すると2階の洗面台にある蛇口からの水圧が低くなることがあります。
地域の水圧や水量、配管に問題があると減圧してしまい水の勢いが弱くなることがあるので事前に、建築士や依頼されるハウスメーカーの担当者に確認されて下さい。
洗面台のコストを抑えるには
シンプルな洗面台にする
洗面台はグレードによって価格差があるので目的に応じた製品を選ぶことで、無駄な機能を排除したシンプルで低価格な洗面台になるでしょう。
水回りのメーカーを統一
システムキッチンやユニットバス、洗面台も含めて水回りの製品メーカーを統一することで一括発注できるので金額調整しやすくなります。
造り付けにする
2階の内装工事を行うときに洗面カウンターをまとめて造作してもらい給排水を配管しておけば、お好みの洗面ボウルと鏡を取り付けて低コストなオリジナルの洗面台を造ることができます。
・まとめ
マイホームの2階に洗面台が本当に必要なのか答えは出たでしょうか。
目的をハッキリさせて、どの部屋に設置した方が利用しやすくなるのか考えてみましょう。
他の部屋とのスペース配分があるので、ご家族で話し合われて結論が出たら間取りプランに盛り込む相談をされると良いでしょう。