玄関に手洗い場を設置する理由やメリット、デメリットを一緒に見ていきましょう。
・手洗いを忘れてしまう
うちの子供は外から帰ってきても手洗い忘れることがあるので、マイホームでは玄関に手洗い場を付けたいと思っています。
このような方へ玄関に手洗いコーナーを設けた場合のメリットやデメリットを紹介します。
・玄関に手洗い場を設けるメリット
洗面室まで行かなくていい
インフルエンザなどの感染症が流行っている時に、うがいや手洗いを玄関で済ませることができるので洗面室まで足を運ぶ必要がありません。
植物の水やりがしやすい
玄関のカウンターに飾っている観葉植物に水をあげたり、玄関周りの花壇などのガーデニングの水やりも、庭の散水栓からわざわざホースを引っ張ってこないでもすぐに水やりできるので便利です。
ジョウロを利用される場合には、洗面ボウルのサイズを考慮する必要があるでしょう。
お客様用の手洗い場になる
お客様が訪ねてこられた時に、手の汚れを気にされていても気兼ねなく手洗いしやすい環境になります。
清潔感のある印象を持たれることでしょう。
お野菜の土を洗い流せる
家庭菜園や実家らもらってきた土が付いた野菜を玄関で軽く洗ってキッチンへ持っていけます。
バケツなどを利用される場合には洗面ボウルは深めにしましょう。
ペットの世話をした後の手洗い
出掛ける前に愛犬などのおしっこや糞を片付けて洗面所に向わずに、玄関で手をサッと洗いすぐに出かけることができます。
犬がいる家づくりをお考えの方に参考になる記事があります。
生ごみを触った後の手洗い
定期的な生ごみを回収する曜日には指定のゴミ置き場に、ご家庭で発生した生ごみを運んだ後に手の汚れが気になりますが、玄関ですぐに手洗いできるので清潔な状態で家の中に戻る事ができます。
お洒落なアクセントになる
玄関に設置する手洗いコーナーには洗面化粧台を据え置くこともできますが、天然木のカウンターにお洒落なデザインの陶器のボウルを配置することで来客の目を引くことができます。
玄関周りにトイレがあると利用しやすい
玄関の近くにトイレが配置されている間取りでコンパクトな室内であれば、小さな手洗いを使わずに玄関の手洗いコーナーで広々と手が洗えるので良いでしょう。
ガーデンパーティーの来客用になる
友人を集めてお庭でガーデンパーティーを開催にしている時に、家の奥深くに洗面室が配置されている間取りだと来客の手洗いが不便なので、玄関の手洗いコーナーが重宝されます。
花粉症で早く手を洗いたい
日頃から花粉を気にされている方であれば帰宅時に一刻も早く手を洗いたいものです。
玄関に入ってすぐにうがいや手が洗えるので大変便利でしょう。
忙しい朝でも混雑しない
広めの玄関であれば大き目の洗面化粧台を手洗いコーナーに設置すれば、ご夫婦の出勤とお子さん方の登校準備の洗顔や身支度で順番待ちにならずに済むでしょう。
スリッパで利用できる配置が手間が掛からず向いています。
外回りの仕事で洗顔したい
外回りや外部での作業が多い仕事であれば、玄関で手を洗い洗顔することですぐにスッキリした気分で室内に戻れることでしょう。
玄関にベンチをお考えの方に参考になる記事です。
・どんなデメリットがあるのか?
玄関が削られる
玄関に手洗いコーナーを設けることで玄関スペースが狭くなります。
間取りプランで玄関を手洗いスペースも含めた大き目な配分で調整されると良いでしょう。
コストがアップする
洗面室とは別に手洗い場を設置することでコストが発生します。
洗面台の本体費用と給排水の配管接続が必要であり、お湯を利用されるのであれば給湯工事もしなければならないでしょう。
手洗い場を優先して使う
意識していないと使わなくなる可能性があるでしょう。
せっかくの玄関の手洗い場が勿体ないので、家族には率先して利用するように勧める必要があります。
勝手口に土間をつくりたい方に参考になる記事があります。
・玄関に手洗いコーナーの間取りにする際の注意点
玄関の手洗い目的を明確にする
メーカーのカタログや住宅関連書籍で憧れのセカンド洗面として、マイホームの玄関に手洗いコーナーを設けたのだけれどもバランスが悪くて玄関が狭くなってしまったり、家族も面倒がってほとんど利用してくれない。
このような事態になっては無駄なスペースとして後悔することになります。
家族で良く話し合い目的を明確にして玄関に手洗いコーナーを設置することで、このような事態は免れるでしょう。
実物を確認する
奥様がお洒落な手洗いボウルをイメージしていたのに、製品カタログに選んだ物よりも実物が小さくて安っぽい印象を受けてしまいショック。
あくまでも製品カタログには小さな画像と簡単な図面寸法程度しか確かめられないので、ショールームに足を運ばれて実物を色合いや艶、質感、水栓器具の可動具合などを確認されて下さい。
水が跳ねることを考慮する
洗面化粧台であれば周辺の壁や収納の表面を耐水性が高い仕上げにすることで、手洗い時の水跳ねによるシミや仕上げの捲れなどを防ぐことができます。
洗面ボウルを設置する場合には、カウンターの天板の材質もタイルや石などの水に強い物が向いていますが和のイメージで木の無垢材を利用される場合には、水分を弾く表面処理をされた方がいいでしょう。
高さは利用者に合わせる
誰のために玄関に手洗いコーナーを設置するのか明確にすることで、使いずらい手洗い場になる事は防げるでしょう。
来客メインであれば小さなお子さんが利用するには、高すぎるので兼用するのであれば踏み台が必要になるでしょう。
お子さんのためのコンパクトな洗面化粧台であれば、大人が使うには前屈みになり窮屈な体勢になります。
最初は不便だと思われますがお子さんの体はグングン成長されるので、大人基準で高さを設定された方が利用価値が高まるでしょう。
2階に洗面台を設ける注意ポイントを記事にしました。
・まとめ
マイホームの玄関に手洗いコーナーを計画されているのであれば、ご家族やお客様のことをお考えになっていて素晴らしいと思います。
外出時には仕事や買い物で色々な物を掴んだり、持ち運んだりして手が汚れる状況は日常的に多くあります。
帰宅してすぐに玄関で手を洗える環境が整っていることで、気になっていた手の汚れを清潔にできることが最大のメリットでしょう。
ただ目的によって利用者や手洗い場の位置や大きさ、形状なども変化してきます。
ご家族で手洗いコーナーの注意ポイントを御覧頂き、家づくりのヒントにされると良いでしょう。