白アリの予防は必要か?住宅を被害に遭わせない10のポイント

白アリ 予防 必要性

シロアリ予防をするためにどんな家を造れば良いのか紹介しています。

・新築でも白アリ予防は必要なのか?

マイホームを新築される時に、特別シロアリの予防について必要性を感じているでしょうか?

築年数が経過した家屋で屋根や外壁のあちらこちらが劣化で剥がれて、雨漏りしまくりな状態でシロアリ被害に遭うイメージをされていせんか。

それはある意味正解であり不正解でもあります。

何も点検をせずに放置していれば建物の構造体が腐れてシロアリの温床になるのは当たり前でしょう。

逆に新築の住宅で木部は全て防蟻処理が施されて土壌も薬液が注入されて予防策が講じられていますが、それでもシロアリが100%発生しないとは断言できません。

建物の造り方によってはシロアリが棲みつきやすくなってしまうことがあるのです。

後悔しないためにも白アリ予防で大切なポイントを一緒に考えてみましょう。

・後悔しない白アリ予防のコツ

住宅購入前

白アリが侵入しにくい家にする

外部からの繋がりを建つ

床下に土壌が露出した状態だとシロアリが土中から侵入しやすくなるので硬いコンクリート土間を敷き込んだり、ベタ基礎にすることで地面からの湿気を抑え、庭などからのシロアリ侵入を防ぎます。

ベタ基礎

床下は高くして通気を良くする

風通しが良いと床下を乾燥した環境に維持できるので高さを60cm以上を確保して、シロアリが侵入しずらい細かな網目でカバーして1辺に2ヵ所以上換気口を設けましょう。

床下 換気口

白アリに強い木材で造る

シロアリは本能的に住宅の柱や土台などを食害しますが、木材の種類によって被害を受けずらい材料があります。

ヒバやヒノキ、スギ、ケヤキなどの芯材であれば比較的シロアリに食害されにくいでしょう。

防蟻処理が確実にされている

自宅に使われる構造材や造作材に防蟻剤が加圧注入や塗布されていて、土に薬剤を浸透させる土壌処理も確実にされている必要があります。

床下点検口を設ける

シロアリは敷地内の土壌から床下に侵入して被害を拡大する場合が多く定期的な点検が必要です。

建物の規模にもよりますが床下は狭く移動しずらいので、数ヵ所に床下点検口があると点検がスムーズに行えるでしょう。

見た目が気になるようであれば畳の下や収納の中など目立たない場所に設けても構いません。

天然木のウッドデッキを設けない

天然木 ウッドデッキ

ウッドデッキの材料を防蟻処理すればある程度はシロアリを防げますが、屋外であり完全ではないのでウッドデッキを設けないか、樹脂製の材料で組み上げる既製品のウッドデッキを選択された方が良いでしょう。

雨漏りなどの施工不良を防ぐ

シロアリは乾燥した環境よりもジメジメ湿ったところを好み腐った木材を食害します。

屋根からの雨漏りで屋根裏から侵入した水が壁裏の木下地へ回り込み、柱や胴縁を湿らせてしまうとシロアリに狙われる可能性が高くなるでしょう。

浴室の防水層に隙間が生じていると床下にお湯が漏れ出し、土台を湿気で濡れさせ気が付かずに放置していると腐らせてしまいシロアリの被害に遭うことがあるのです。

基本的なことではありますが施工実績がありクレームの少ない、顧客の評判が良好な業者を選ぶことが肝心でしょう。

万が一トラブルが発生しても誠意ある敏速な対応をするアフターメンテナンスも合わせて重要です。

コンクリート造でも白アリ被害に遭う

一般的な住宅で採用されている木造軸組工法は構造体である土台や柱なども木造なので、白アリ被害に遭う可能性が高い印象があると思われますが、コンクリート造や鉄骨造の住宅でも内装の被害を受ける可能性はあります。

天井の野縁や壁の胴縁、床の大引きなど下地の木材や床のフローリングなども見えない裏側から食害して、部材がボロボロになってしまうシロアリ被害があるのです。

断熱材などあらゆる建材を食べてしまう怖いシロアリなので木造以外の構造であっても白アリ予防は忘れずに行いましょう。

お隣に古い木材が放置されている

隣地 不用木材

お隣の敷地に不要になった木材が放置されていて、古く腐っているようだとシロアリの巣になっている可能性があります。

事前に訪ねて様子を窺ってシロアリの発生が無くても今後被害を被る可能性があるので、撤去が難しそうなら土地や建売住宅の購入を見合わせることも考えましょう。

土地が湿地帯だった

住宅を建てる敷地や周辺の土地が沼や畑などの湿地帯だとシロアリが、棲みつきやすいジメジメした湿気のこもる環境になりやすいでしょう。

建売住宅であれば建築前の土地の状況を調べて不安要素があれば避けることも視野に入れます。

保証期間を比較する

注文住宅会社やハウスメーカーなどによりシロアリ被害に対する保証期間は様々です。

保証期間は長い方が当然良いのですが保証内容が駆除だけなのか、被害ヵ所の補修費用も含めるのか確かめる必要があるでしょう。

年数によって有償のメンテナンスが条件の場合があるので長い目で見て総合的に比較検討することで見極めます。

住宅購入後

ご自分でも点検してみる

住宅を購入後は築年数が浅いと楽観視しないで定期的に床下を覗いて見てシロアリの痕跡が無いか確かめましょう。

建物周辺も休日に見て回り蟻道が見当たらないかチェックする習慣を身に付けられると被害を未然に防げます。

気になる場所があれば保証期間内で無償で駆除修復してもらえるので被害も最小限になるでしょう。

外国の家具を購入しない

アメリカなどの輸入家具にシロアリが混入していることがあります。

アメリカカンザイシロアリが繁殖している恐れがあるので購入は勿論、貰い物の家具でも注意が必要でしょう。

・まとめ

新築の住宅で防蟻処理がされていれば白アリ予防は万全と安心されずに最低限の処置がされている感覚でいいと思います。

地域にもより発生するシロアリは異なりますが国内では主に、イエシロアリやヤマトシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリなどが年中餌を探して活動しているのが現状です。

大切なマイホームがシロアリ被害に遭わないためにもシロアリが発生しずらい工夫をすることも大切でしょう。

後悔しないための白アリ予防のコツが家づくりのヒントに少しでもなったなら幸いです。

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