ご自宅のお庭に合った門柱にするための注意ポイントを紹介します。
・玄関に門柱は本当に必要なのか?
最近では解放感を優先したオープンなアプローチで門柱や門扉も設置されない事例があります。
ご自宅の建物と外構も含めたトータルの見栄えに影響されるので訪問者のインパクトがかなり違ってくるでしょう。
しかし門扉は道路とご自分の敷地との境目の印として、防犯上重要な役割も担っています。
予算的に建物が優先してしまうことで外回りが後回しになることもありますが、優先順位を決めてバランス良く配分することで門柱を最初から造ることも可能でしょう。
では何に注意して門扉を計画すれば良いのか考えてみましょう。
外構工事でお悩みの方に参考になる記事です。
・どうしたら玄関に満足できる門柱ができるか
玄関に門柱を計画する上で確認するべきポイントがあるので見ていきましょう。
建物と門柱のデザインを統一する
プロヴァンス風や南フランスなどの外国を意識した建物であれば、門柱も同じテイストを入れたデザインにして、日本瓦の純和風や最近はやりの和モダンであれば、天然木の屋根付き門柱を造れば統一感が生まれて見る人を魅了するでしょう。
あまり奇抜なデザインにしてしまうと建物とのバランスが崩れてしまい「あの門柱は何だったんだろう」と違和感を抱かしてしまいます。
第三者が簡単に入りずらい門柱
見知らぬ人が敷地内に簡単に入ってこられると防犯上問題があります。
宅配の配達かもしれませんが、装っていて空き巣目的の不審者の可能性もあります。
防犯面を考慮する上で重要な門柱のポイントです。
門扉で施錠する
ただ門柱だけが合っても門扉がなければ抑止できません。
アルミや鋳物製の扉を設置して敷地内でロックできるようにすれば安易に侵入を許さずに済みます。
開き方やデザインも豊富なので外構にマッチした門扉を選びましょう。
インターホンの取り付け位置に注意
玄関ドアのそばにインターホンが設置されていると、訪問者をそこまで素通りさせなければなりません。
身元も分からない人物を敷地内へ誘導してしまったら防犯上はマイナスでしょう。
門柱にインターホンを取り付けることで不審者をシャットアウトできます。
柵の設置範囲や高さも連動させる
門柱と繋がっているアルミや木製の柵が所々途切れて設置されていたり、高さ低いと簡単に跨いで入ってこられるので第三者の侵入を防ぐなら道路境界線、隣地との境界線沿いの柵の高さは全て1.5m以上は欲しいところです。
あまり高すぎると閉鎖的な印象を与えてしまうので形状やデザインを考慮する必要があるでしょう。
暗がりを作らない照明
夕方から夜間、早朝にかけては周囲からも門柱付近は暗がりとなり防犯上盲点になりやすいでしょう。
周りが暗くなったら感知して明かりを灯せる門柱周りの照明が必要です。
センサーライトが合わせてあれば対象者に感知して点灯するので防犯効果は絶大でしょう。
お庭や駐車スペース周りも同じように外灯をバランスよく設置すれば抜け穴が無くなるのでお勧めです。
予算に合わせた門柱の素材
門柱は建物本体の構造と合わせて造ったり、金属などの既製品を購入して設置することもできるので特徴を知った上でご予算に合わせた素材を選びましょう。
コンクリート製の門柱
コンクリート製の門柱は重厚感があり、打っ放しやタイル貼り、塗装吹付などの仕上げにより、建物の構造を選ばずに調和しやすいでしょう。
コンクリートブロックや化粧ブロックだと安く造ることができます。
メリット
耐久性が高い。
高級感が得られる。
吹付塗装などの仕上げの種類でイメージを変えられる。
デメリット
型枠の組み立てやコンクリートを流し込むなど複数の工程が必要なためにコストが高い。
基礎の掘削やコンクリートの養生期間が必要なので工程が長くなる。
金属製の門柱
アルミやステンレス製などの門柱で既製品が多く種類が豊富です。
メリット
デザイン性が高く形状も色々あり選びやすい。
コンクリートに比べるとコストが低い。
デメリット
貰いサビやキズが付きやすい。
コンクリートと比べると耐久性は劣る。
木製の門柱
天然木を加工することで和風のイメージを強調する門柱ができます。
メリット
木の温もりを感じられる。
植栽との相性が良い。
木の種類によるが比較的安価。
デメリット
雨風や直射日光に強い木材を選ぶ必要がある。
シロアリ予防をしていないと被害に遭うが心配であれば、公園などにある擬木を利用すれば心配が無くなる。
郵便ポストの位置は防犯と利便性の優先順位
郵送物や新聞などをどこで受け取りたいかのかで、郵便ポストの取り付け位置が決まります。
外まで出て取りに行くと雨であれば濡れるし、面倒であれば玄関脇にポストを設置しますが門柱から敷地内へ何の障害もなく入ってこれるので、防犯を意識される方には不安を抱かれるでしょう。
どちらを優先にされるのかご夫婦で話し合われて下さい。
外構と一緒に計画する
建物を重要視してしまい庭などの外構工事が後回しとなりお家の完成が近づいてから「門扉や塀どうしようか?」と悩まれる方を目にします。
注文住宅会社やハウスメーカーにお願いすることもあるでしょうが、予算的に合わないから安いエクステリアの専門業者に依頼してみようかとなるパターンです。
どちらに依頼されるにしても門柱だけとか、境界塀だけ、カーポートだけと細切れに外構工事を分割するだけ現場の管理費がそれぞれ嵩み諸経費も無駄に多くなります。
できるだけまとめた方が工事費の調整もしやすいし、アフターメンテナンスも受けやすいでしょう。
家族の意見を集約する
門柱の造り方しだいでアプローチの雰囲気が変わり、来客をワクワクさせるのか警戒心を抱かせるのか異なってきます。
ご夫婦のお考えをご両親やお子様たちに打ち明けて意見を求められることで、より良い門柱を造ることができるでしょう。
・玄関の門柱まとめ
門柱の役割や重要性を見て頂きましたが必要性を感じられましたか。
建物の顔が玄関であれば敷地全体を引き締める要となるのが門柱でしょう。
敷地が狭くて道路から玄関までの距離が極端に短かったり、予算がかけられないなどの事情が無ければ門柱は重要な枠割を担っているので計画されると良いでしょう。
外構工事のヒントになれば幸いです。