風通しの良い家にしたい!自然換気を成功させる9つの注意ポイント

風通し 家

いつでも涼しい家にできれば理想的でしょうが、どうしたら風通しが良い家を造ることができるのか紹介していきます。

・風通しの良い家は高くなる?

風通しの良いマイホームにするには、できるだけ窓を多くする方が良いのでしょうか?

開口部を増やし過ぎると耐震性能に影響がでるのでしょうか?

このような疑問を持たれたことがあるのではないでしょうか。

単純に窓を増やすことで風の出入りがスムーズになりそれなり風通しが良くなるでしょうが、内部の壁面が少なくなることで家具の配置が難しくなったり、サッシ工事のコストアップすることは間違いないでしょう。

コストアップ

構造的にも開口部の位置などの制限もあるのでハウスメーカーの担当者に確認して、耐震性能を落さないことを条件にすることが必要です。

建物のバランスを崩さないように経済的な通風計画が必要でしょう。

・風通しが良くなるメリット

風通し メリット

自宅の風通しが良くなると、どのような恩恵が受けられるのでしょうか。

自然を感じれる

窓を解放して自然の風を体に感じることで、暑さや寒さを通して季節を体感できるし、草木の匂いだって感じることができるので気持ちが安らぎ心地いいでしょう。

自然を感じる

臭いがこもらない

料理 匂い

日々の生活の中で料理やペットなど様々な臭気がありますが、風通しが良ければ新鮮な空気と入れ替わることで気にならなくなります。

湿気が溜まりずらい

日当たりや風通しが悪い部屋は、湿気でジメジメしていて放置しているとカビが生えることがあります。

湿気

日頃から自然換気をすることで、健康的な環境を維持しやすくなるでしょう。

エアコンの電気代節約

エアコン 電気代節約

涼しい自然の風を上手く利用することでエアコンの使用時間を削ることも可能です。

冷えすぎずに体に優しい風で昼寝も快適でしょう。

家の寿命が延びる

木造の住宅で風通しが悪いと土台や柱などの構造体が腐ったり、最悪シロアリの被害に遭うことがありますが、建物内を新鮮な空気が循環していれば乾燥して建物にとって最適な湿度が保てるでしょう。

家 寿命

・どのような方法で風通しするのか?

自然換気

換気扇などを使わないで自然の風を上手く利用する方法があります。

風を利用する方法

部屋の対面する壁に窓を設置することで、自然の風が室内を流れて反対側の窓から排気されます。

温度差を利用する方法

室内の温度差で床付近に設置した窓から流入した外気が対面する天井付近に設置した窓から排気されます。

・自然換気のチェックポイント

窓は相対させる

窓は相対させる

建物に風が入ってくる入口となる開口部(窓)と出口となる開口部(窓)の位置はストレートに流れるようにします。

部屋の窓が1ヵ所しかなかったり2ヵ所あっても相対せずに、直角面の壁や隣り合わせで窓を設けていると風の流れが悪くなります。

広さや収納などばかりに捉われてしまいがちなので、プランニングの段階でチェックしてみましょう。

窓のバランスをとる

窓のバランスをとる

南にある大きな掃き出し窓から心地よい風が入ってきても,相対する北側に浴室やトイレなどが配置されていて,小さな窓しかなければ通気の効率が低減します。

風が入ってくる南側の開口部(窓)と室内を抜けて排気される北側の開口部(窓)のサイズは,ある程度はバランスを調整しましょう。

住宅窓の特徴を知りたい方に参考になる記事があります。

住宅窓の種類とガラスとの組み合わせで採光や風通し、視認性、防犯性能に影響を及ぼします。両引き窓やオーニング窓、内倒し窓、片引き窓、fix窓、両開き窓などをバランスよく配置することで快適な居住空間が造れます。住宅窓の後悔しない選び方はこちら⇒

風が抜ける敷地の配置

敷地的にスペースが足りずに、北側の境界塀に接近させて建物を建築してしまうと風の通りが悪くなることがあります。

当然採光も悪くなるので1階部分は日陰になる可能性が高いでしょう。

防犯上も見回りしやすい程度の空きを保った方が良いので、建物の配置を決める際に考慮されて下さい。

防犯

家の配置で失敗しないために確認することをまとめた記事があります。

家の配置でマイホームの過ごしやすさが断然違ってきます。建物本体の間取りプランだけではなく、外構も含めたトータルの計画を同時に進めることが重要なのです。家の配置をする上で重要な敷地の確認ポイントを押さえておけば後悔することを防げることでしょう。

窓を開けなくても空気は動く

季節によっては全く風がない時や寒くて窓を開けたくない時もあるでしょう。

そんな時でも家全体の空間の中で空気が流れるような工夫が必要です。

内部の木製建具を気密性が低い引き戸にしたり、ドアの下部にルーバーを付けることで空気が流れやすくなるでしょう。

木製建具

2階建て以上の場合には、南側の温かな空気は1階から上階へと流れていき、逆に北側で冷された空気は階段などから1階へ下りてくるので流れを調整する必要もあります。

窓を造りすぎない

風通しの良さだけで窓を造りすぎてしまうと、お隣の建物の窓や道路で歩いている人たちの視線が気になる事があります。

人目が気になり窓が開けずらくなることを避けるためにも、プライバシーを最低限確保できるようにする必要があるでしょう。

天窓をつける

開閉式 天窓

開閉式の天窓を設置することで日差しは勿論のこと室内に滞留した空気を屋外に排出できます。

季節や気候に配慮する

自然環境により山や海辺などでも風の流れは変化します。

季節でも夏場には南風が吹き、冬であれば北風が吹き込んでくるなどがありますが、自然の恵みである風を効果的に受け入れるためには上手く設計に盛り込みたいものです。

北風

風が抜けやすいストリップ階段

一般的な階段だと踏板と蹴込み板の組み合わせで造られていますが、風通しを良くするために蹴込み板のないストリップ階段にします。

ストリップ階段

玄関やリビングから入ってきた風が階段で遮られずにストレートに家の中を通り抜けます。

解放感もあり金属と木材を組み合わせてお洒落なデザインすると良いでしょう。

階段の種類を知りたい方に読まれている記事があります。

住宅に合った階段を造るには種類や特徴を理解することが大切です。上り下りのしやすさは当然のこと、デザイン性や安全性も含めてバランスのとれた階段が理想でしょう。家族が満足する階段にできるチェックポイントを紹介します。こちらからご覧下さい。

吹き抜けを設ける

2階建ての建物で吹き抜けがあると、1階の各部屋から流入してきた風が2階へ吹き上げられる流れが作りやすくなります。

吹き抜け

冬場に注意しなければならないのが暖房しても、2階や階段の窓ガラスで冷やされた空気が下りてくるコールドドラフト現象です。

暖房をかけているのに足元が冷えてしまい寒さを感じてしまうでしょう。

隙間風が原因と思われがちですが窓の断熱性能が低いことが原因の場合が多いようです。

厚手のカーテンにしたり窓辺にパネルヒーターを設置すると効果的でしょう。

吹き抜けを検討中の方に参考になる記事があります。

吹き抜けがあると開放感溢れる空間になり暖かな日差しを浴びながら家族とのコミュニケーションを図れるなどメリットばかりが目につきますが、部屋数や面積が減ったり、光熱費や結露などデメリットもあるので後悔しないための吹き抜け注意ポイントを紹介します。

・家の風通しまとめ

風通しの良い家にするのは窓の造り方が影響することをお分かり頂けたことでしょう。
自然の新鮮な風が流れるマイホームにすることでご家族も笑顔が溢れ健康的な生活になります。
家族で今一度、通風計画について話し合われてはどうでしょう。

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