マイホームに憧れのルーフバルコニーを計画されていませんか?
使い方を間違うとトラブルの原因になる可能性もあるのです。
寛ぎの空間として最適ですが知っておかなければならないメリット、デメリットを紹介します。
・ルーフバルコニーの使い方
開放的なルーフバルコニーとは、せり出した下階の屋根スラブ上の空間のことを指します。
ベンチを置いて日差しを浴びながら休憩したり、ちょとしたガーデニングや家庭菜園だってできます。
子供たちと自然の風を感じながら語ったり遊ぶことだってできます。
使い方は様々ですが生活環境に溶け込み無くてはならない場所になるかもしれません。
中庭を検討中の方に読まれている記事があります。
・ルーフバルコニーのメリット
1、日当たりが最高で物干し
ルーフバルコニー特有の形状により、太陽の光が降り注ぎポカポカした環境なので、洗濯物はもちろんのこと布団なども干してしまえば、ふかふかに乾いて気持ちいい肌触りになるでしょう。
2、ガーデンチェアーで一休み
部屋の中では味わえない開放感あふれる日差しを浴びながら、ベンチやガーデンチェアーで青空を見上げながらリラックスできる第二のリビングになるでしょう。
気分が優れない時でも景色を見ながら食事をすれば元気が取り戻せるかもしれません。
屋外で利用できるテーブルとチェアーのセットが、軽量の製品から重量感があるものまで様々あるので、地域の環境に適した物をお選びください。
3、緑に囲まれガーデニング
庭とは違った世話のしやすい植物を配置して癒しの空間を演出します。
ちょっとした家庭菜園もできるので、収穫した新鮮な野菜で美味しい手料理を振る舞ってはどうでしょう。
プランター程度なら問題ありませんが、大掛かりなガーデニングの場合には、土壌の重量も考慮した構造のルーフバルコニーにしなければならず、散水時の水はけや防水処理をしっかり計画する必要があります。
4、友人を招いてホームパーティー
日が落ちかけた頃から仲の良い友人を招いて、賑やかなホームパーティーを開催します。
バーベキューを楽しみながらアルコールが入ればテンションも上がり楽しさもマックスになるでしょう。
小さな子供たちを集めて花火をすれば忘れられない思い出作りになります。
5、愛犬が走り回る
小型犬であればルーフバルコニーで飼い主とじゃれ合いながら飛び跳ねて大喜びでしょう。
散歩に出かける時間が取れない時なども、ちょっと放して走り回らせるだけでも愛犬の運動不足解消になります。
6、夫婦で夜空を見上げて乾杯
夜になり子供たちが寝静まったころに、室内の照明を暗くしてムード溢れる環境で星空や夜景をバックに夫婦でお酒を飲みます。
子供たちには聞かせたくない事も語り合うことで、翌日の仕事や家事の活力になるのではないでしょうか。
7、リビングが広くなる
リビングとルーフバルコニーとの段差を解消して、素足でも出られるように耐候性のあるシートを張ることでリビングが延長された感覚で開放感が得られます。
魅力的なオープンスペースは、きっとお気に入りの場所になる事でしょう。
8、子供たちの遊び場
子供が小さければ、夏場ならビニールプールを膨らませて水遊びさせたり、小さめのテントを張ってキャンプ気分で遊ぶことができます。
夜であれば季節を問わず望遠鏡を設置して天体観測もできるので1年中活用できます。
・ルーフバルコニーのデメリット
1、排水口が詰まる
風雨により飛ばされてきた包み紙や落ち葉などが、ルーフバルコニー上に散乱して排水が詰まりやすくなります。
定期的に点検して取り除かないと排水できずに、最悪な場合は水が溜まり引違窓の下枠から室内に漏水する可能性があります。
木製のデッキを敷き詰めている場合には排水溝が見えずらいので特に注意が必要です。
屋上用のオーバーフロー管を設置して緊急時には、自然排水できるように対策しましょう。
2、ご近所トラブル
日差しを遮るために置いてあったパラソルなどを片付け忘れてしまい、強風で運悪く飛ばされてしまったり、ホームパーティーが盛り上がってしまい深夜まで騒いでしまい迷惑を掛けてしまうと、隣近所との関係性が悪くなる可能性があるので、普段から気を付けて安易な考えはせずに近隣に配慮しましょう。
視線が気になるのであれば木製やアルミのルーバーを2mくらいの高さに設置することもできるので、強風に耐えられる構造を専門業者へ依頼されて下さい。
3、雨漏りの可能性
防水処理が重要
ルーフバルコニーは、下階の屋根部分になるために雨水が入り込まないように、防水処理されていますが作業手順が間違っていたり、構造的な欠陥があると下階に雨漏りする可能性があります。
建物の劣化や地震などの動きにより、防水層が裂けてしまうこともあるので定期的なメンテナンスが必要です。
施工に関してはルーフバルコニーの建築実績がある注文住宅会社から選ばれた方が確かでしょう。
【屋根防水については、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
4、地域特性を考慮する
地域によって台風や積雪の影響を受ける場合には、構造的に耐えられる設計にしなければなりません。
建築士やハウスメーカーの設計担当者に対策を検討されているか確認された方が良いでしょう。
不安な方は見合わせた方が無難でしょう。
5、安全性の確保
ルーフバルコニーには、落下防止のために法で定められた高さの丈夫な手摺が設置されていますが、移動できる椅子や台などに足を掛けると、手摺上から身を乗り出してしまい落下することも考えられるので、小さな子供だけで遊ばせることは注意が必要です。
・ルーフバルコニーのまとめ
マイホームのルーフバルコニーで日差しを浴びながら癒されたいと思われていた方も、今まで知らなかったメリットやデメリットが分かり、立ち止まって考え直すきっかけになったのではないでしょうか。
定期的に掃除をしたり必要に応じてメンテナンスをすることが負担にならなければマイホームのルーフバルコニーを計画されると良いでしょう。
デメリットの安全面にしてもマンションのバルコニーの手摺部分と同じような環境になるので幼少のお子さんがいらっしゃるのなら注意する必要があります。
心配な場合には転落防止の柵を設置することも可能なので強風に耐えられ、風が抜ける構造で専門業者に依頼されると良いでしょう。